すりごまとは?作り方や活用レシピを紹介
「すりごま」は、煎ったごま(いりごま)をすり鉢などで粒が砕けるまですったものです。することによって香り・風味が増すのに加え、ごまのかたい皮がすりつぶされるので、微量成分の「セサミン」を含む、ごまの栄養素を消化吸収しやすくなります。
いりごまのようなプチプチした食感はなくなるものの、粉状なので、ふりかけたり混ぜたりして幅広い料理やお菓子作りに使えるのが特徴です。すりごまを加えることで、香ばしさが口中に広がり、リッチなコクが満足感を高めてくれます。
すりごまの作り方|いりごまの粒をすりつぶす
すりごまは、煎り上げたごまをすり鉢とすりこぎ、あるいはごますり器を用いて、かたい皮を持つ粒が砕けるまですったものです。すり加減(粗い・細かい)によって食感は少し変わります。
すった状態で市販されているすりごまは、自分でする必要がなく、すぐに使えて便利です。
ただし、すりごまは表面積が大きいので酸化しやすく、風味が落ちやすい性質があります。開封したら、2〜3週間以内に使い切るのが望ましいです。
とにかく手軽にすりごまを食べたい、家族の人数が多くてすりごまの消費スピードが早い、といった場合は市販のすりごまを買うのがおすすめですが、そうでなければ、いりごまを買って、毎回必要な量だけすって使うとおいしく食べられます。
ごまは細かくするほど香りや風味は引き立ちますが、プチプチした歯触りはなくなるので、用途と好みに応じてすり加減を決めると良いでしょう。ごますり器には手動のものと電動のものがあり、すり具合が調節できるものが多いです。
すりごまの活用レシピ|料理・調味料・お菓子に活用できる
すり加減によって粗い・細かいはあるものの、粉状のすりごまは、食材と混ぜる(和える)、麺類や鍋料理などにふりかける、パスタソースやポタージュに混ぜる、ドレッシングやチヂミのタレに加える、などさまざまな使い方ができます。
また、市販のアイスクリームをしばらく常温において軟らかくし、すりごまを加えてへらで混ぜてから再び凍らせてセサミアイスにしたり、スムージーに混ぜたりしてもおいしいです。いくつか活用レシピの例を挙げるので、参考にしてみてください。
食材と混ぜる(和える)
- ほうれん草の和えもの:ほうれん草はさっとゆでて水気を絞り、3cm幅に切って、すりごま・しょう油・砂糖を和える
- れんこんきんぴら:切ったれんこんをごま油で炒め、めんつゆと水を加えて水分がなくなるまで炒めたら、仕上げにすりごまを混ぜる
- にんじんとごぼうのナムル:細めの千切りにしたごぼうとにんじんを炒め、すりごまとだし入白しょうゆ、砂糖を加えて混ぜ合わせる
- 長いものグラタン:フライパンで輪切りにした長いもを焼き、グラタン皿に並べて、ツナを散らす。湯でのばしたホワイトシチューの素にすりごまを加えて混ぜ、ピザ用チーズとパン粉を散らしてトースターで焼く
- 出汁巻卵:溶いた卵に、だし汁・塩・すりごま・みりん・白しょうゆを加えて、熱したフライパンに何度かに分けて流しいれて、かたまったら巻いていく
調味料に加える
- ごまつゆそうめん:ゆでて冷水にさらしたそうめんに、レンジで加熱して割いた鶏むね肉をトッピングし、市販のめんつゆにすりごまを加えものをかける
- まぐろとアボカドのポキプレート:まぐろとアボカドは1.5cmの角切りにし、ボウルに入れて細ねぎ・しょう油・すりごま・みりん・砂糖・オリーブオイルと和えて、仕上げにすりごま・いりごま・刻み海苔をかける
- 万能すりごまドレッシングでいただく秋のホットサラダ:さつまいも、れんこん、かぼちゃ、エリンギなどを食べやすい大きさに切って焼き、刻んだナッツと、ねりごま・ポン酢・すりごまを混ぜた「万能すりごまドレッシング」をかける
- ゆず風味のごまみそふろふき大根:皮をむいて5cmの厚さに切っただいこんを柔らかくなるまでゆでて、すりごま・味噌・砂糖・みりん・ゆず果汁(あれば)を混ぜ合わせてかける
おやつ
- すりごまのおはぎ:炊いたもち米をすりこぎなどで半潰し、つぶあんを包んで丸め、表面にすりごま・砂糖・しょう油を混ぜ合わせたものをまんべんなくまぶす
- すりごまとサツマイモのプチマフィン:マフィン生地にすりごまをたっぷり混ぜ、事前に甘く味付けしたさつまいもを入れてオーブンで焼き上げる
- 3種類のディアマンクッキー:クッキー生地(プレーン・抹茶・ココア)のすりごまを混ぜて、直径2~3cmほどの棒状にして凍らせ、固まったら表面に卵白を塗ってグラニュー糖をまぶし、厚さ1cmほどに切ってオーブンで焼き上げる
普段の料理やおやつに少し加えるだけで、おいしさも栄養価もアップするすりごま。ぜひ、積極的に取り入れてみてくださいね。
真誠には、ごまを粗めにすりつぶし、食感を楽しめるよう粒をほどよく残した「うまかあじすりごま(白・黒)」や、手ずり製法の「職人の技すりごま(白)」もあるので、好みに応じて選べます。
参考文献
『ごまのすべてがわかる本((趣味の教科書) 』,株式会社エイ出版社,2008.
『医師がすすめる抗酸化ごま生活』 伊藤明子著, 株式会社アスコム, 2020.
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