白ごまとは|白ごまの栄養と期待できる効果、おすすめの食べ方
ごまの種類は世界中に約3,000種類あるといわれていますが、私たちが店頭で見かけるごまは大きく「白ごま」「黒ごま」「金ごま」の3種類に分けられます。表皮の色が違っても、含まれる栄養素や成分に大きな違いはありません。しかし、味や香りはそれぞれ特徴があるため、料理との相性を意識して使うごまを選ぶとよいでしょう。
この記事では、白ごまに焦点をあて、白ごまの特徴や黒ごまとの違い、栄養、食べることで期待できる効果、おすすめの食べ方やレシピを紹介します。
白ごまとは? 黒ごまとの違いは主に風味と色
白ごまとは、種皮が白色のごまのことです。白ごまは世界各国で栽培されており、日本国内に流通するごまの99.9%以上は海外からの輸入品です。白ごまの商品には、「いりごま」「すりごま」「ねりごま」などがあります。
白ごまは黒ごまと比べて若干脂質が多いものの、栄養面の違いはほとんどありません。しかし、風味と色には違いがあります。白ごまはナッツのような甘みと香ばしさがあり、淡白な風味です。どんな料理とも相性がよく、オールマイティに使えます。
主張が少ないので、野菜のごま和えやおひたし、調味料に混ぜるのもおすすめです。色の濃い料理に振りかけると、アクセントになって見栄えが良くなります。
白ごまは何群で、どんな栄養がある? 期待できる効果は?
白ごまは、食品を「赤色・緑色・黄色」の色別にグループ分けした三色食品群で、「黄色」(エネルギーのもとになる糖質や脂質を含む食品)に分類されます。
また、「6つの基礎食品群」では「第6群」(油脂、脂肪の多い食品)に分類されます。6つの基礎食品群とは、「五大栄養素」(炭水化物・たんぱく質・脂質・ビタミン・ミネラル)のうち、どの栄養素を多く含むかで食品を6つのグループに分けたものです。
この分類からもわかるように、白ごまは脂質を多く含む食品で、その含有量は全体のおよそ50〜55%です。さらに、たんぱく質(全体のおよそ20%)、炭水化物(全体のおよそ18%)、ビタミン(ビタミンB1、B2、Eなど)やミネラル(セレン、カルシウム、マグネシウム、鉄など)などの豊富な栄養素や、抗酸化作用を持つ「ゴマリグナン」などの機能性成分までもが詰まっており、健康や美容によいとされています。
ゴマリグナンは、サプリメントとして有名なセサミン、セサミノール、セサミノール配糖体などにより構成されている成分です。「ごまの効果・効能|抗酸化作用があるので40代以降の人に特におすすめ」にもあるように、アルコール代謝促進、高血圧の抑制、血栓予防、動脈硬化予防、血中コレステロールのコントロールなどの効果・効能が期待できます。
とはいえ、薬ではないため、大量に食べたからといって病気が治ったり、血圧や血中コレステロールが急に変化したりするわけではありません。脂質が多いので、健康や美容のためには目安として毎日大さじ1~2杯(約10~20g)の白ごまを食べるのがおすすめです。
白ごまのおすすめの食べ方&アレンジレシピ
白ごまは、甘みと香ばしさ、淡白な風味が特徴で、さまざまな料理に活用できます。
白ごまのおすすめの食べ方を「いりごま」「すりごま」「ねりごま」と分けて紹介します。
(青文字になっている部分はクリックするとレシピを見られます。)
いりごま白
香ばしく煎り上げた白ごま「いりごま白」は、「いんげんゴマ和え」や「なすのごまびたし」など、素材の味を活かした野菜料理にぴったりです。「ちらしずし」「とうもろこしご飯」「田舎ごま寿司」など、ご飯に混ぜてもプチプチとした歯ざわりが楽しめます。
そのほか、香ばしいごまが食欲をそそる簡単絶品メニュー「まぐろのづけのごまこぶし」や「カルパッチョ」「カプレーゼ」はお酒のおつまみにもおすすめです。
お菓子作りのときに表面に白ごまをまぶしつけて「ごまクッキー」や「ごまマフィン」にすると、香りとコク、食感のアクセントを加えることができるので、ぜひお試しください。
すりごま白
煎った白ごまをすった「すりごま白」は、「すりごまたっぷりのつけつゆうどん」や「四川風ごま風味タレの冷やし中華」などのように、麺類のつけつゆやタレに加えると、味わいに深みがでます。また、「けんちん汁」や「すりごまたっぷりの具だくさん豚汁」のように、汁物の仕上げに振りかける簡単アレンジもおすすめです。
すりごま白を加えておいしさと栄養価をアップさせた「にんじんとごぼうのナムル」や「厚揚げとチンゲン菜のごま和え」はご飯が進むこと請け合いのおかずです。
ねりごま白
煎った白ごまをすりつぶして練り上げた「ねりごま白」はペースト状で食材に絡みやすく、調味料に混ぜたり、トーストやアイスクリームにかけたりと幅広い使い方ができます。
ねりごま白と焼肉のたれを混ぜ合わせた簡単「ディップ」は野菜をおいしく食べられます。ねりごま白とめんつゆを混ぜたタレをかけた「バンバンジー」もヘルシーでおすすめです。
千切りにしたにんじんを、ねりごまと寿司酢を合わせたドレッシングに揉み込んで30分置くと「ねりごまドレッシングのクリーミーキャロットラペ」ができます。脂質を多く含むごまといっしょに食べることで、にんじんに含まれるβ-カロテンの吸収力が大幅にアップするのも嬉しいポイントです。
アイスクリームにねりごま白をかけた「白ごまソースのアイス」や、プリンミックスにねりごま白を加えて作る「白ごまプリン」も簡単なので、ぜひ試してみてください。
参考文献
『ごまのすべてがわかる本((趣味の教科書) 』,株式会社エイ出版社,2008.
農林水産省 ゴマについて、黒ゴマ、白ゴマなど種類がありますが、何が違うのですか。
この記事で紹介した商品
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いりゴマ煎りたて一番白
真誠では経験を積んだ職人が、煎り加減を見極めてふっくらと風味豊かないりごまをつくり上げています。
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高機能バリア包材のため、ご家庭で煎りたての香りが楽しめます。 -
うまかあじすりごま白
強火で煎り上げたごまを粗めにすりつぶし、すり鉢ですったような食感を出しました。粒もほどよく残してあるため、食感も楽しめます。丁寧にすりつぶしたごまは甘味があって食べやすく、クセになる一品。 思わず「うまか!」と叫びたくなるおいしさです。
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純おいしいねりごま白パウチ
香ばしく煎りあげたごまをすりつぶし、なめらかなペーストになるまで丹念に練りあげました。
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分離しても容器ごと揉みほぐせるべんりなパウチタイプです。
ごま100%で添加物を一切使用していません。
ほのかな甘みが特徴。素材の風味を生かす和食にもよく合います。
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