白ごま・黒ごま・金ごま|それぞれの違いと使い分け
ごまは大きく分けると、白ごま、黒ごま、金ごまの3つに分類されます。
一見すると色違いの同じごまにも見えますが、実はそれぞれ異なる品種で特徴があります。
ごまは、ごま塩ごはんやごま和えなど食卓でなじみのある食材なので、いずれかは家にストックしている人も多いと思います。
けれども何気なく使っていると、香りが強いのはどれか、食感がいいのはどれかと聞かれても、すぐに答えるのが難しい人もいるかもしれません。
そこで今回は、3つのごまのそれぞれの特徴と使い分けをお伝えします。
記事を参考に、いつもの料理を少し美味しくするヒントにしてくださいね。
栄養価に違いはある?
白ごま、黒ごま、金ごまは、ごまの品種は違っても栄養価は大きくは変わりません。
ごまの主な栄養成分は、脂質やたんぱく質、炭水化物からできています。
【ごまの主な栄養成分】
- 54%:脂質
- 20%:たんぱく質
- 18%:炭水化物(食物繊維など)
※日本食品標準成分表2020年版(八訂)より抜粋
ポリフェノール成分については、種類によって量や成分名が少し変わりますが、ごまは一度に食べる量がそこまで多くないため、栄養や働きについてはあまり大きな違いはないと言えるでしょう。
白ごま・黒ごま・金ごま、それぞれの味と特徴
栄養価はほとんど変わらない3種類のごまですが、食べてみると色だけでなく味や食感に違いがあるのが分かります。
それぞれの特徴について、まとめてみました。
コクと食感が際立つ白ごま
白ごまは、ナッツのようなコクのある香りが特徴的です。
また種皮が柔らかく、噛むと口の中でプチッと弾ける音が心地よく感じられます。
ごま油の原料としても使われている、国内で生産量のもっとも多いごまです。
品のよい香りが印象的な黒ごま
黒ごまは白ごまのようなコクとは違う、鼻にスッと入る焙煎された香りが印象的です。
種皮がやや固く、噛むと後から皮の渋みが感じられます。
コクと香りのバランスが良い金ごま
香りが奥深く、コクとのバランスが良いのが金ごまの特徴です。
金ごまも食感がよく、噛むとプチプチとした食感と焙煎された香ばしさが味わえます。
またすりごまにした場合、3つの中でもっとも香ばしいのが金ごまです。
どのごまが合う?特徴に合わせた使い分け
ごまは一度に使う量が少なければ、どのごまを使っても大きな違いはありません。
しかし、ごまをたっぷり使いたいときや、ごまの特徴を引き出したいときは、使い分けを知っていると、料理をより美味しく楽しめるようになります。
わざわざ全てを揃える必要はないので、ふだん使っているごまを中心に、食事づくりの参考にしてくださいね。
ごまを主役にしたいなら白ごま
ごまを主役にしたおかずにするなら、白ごまがおすすめです。
白ごまのコクのある香りは、食べる人の食欲を掻き立ててくれます。
ごま油を使った料理とも相性がいいので、組み合わせてもいいですね!
さらに食感がいいので、肉や魚料理の衣にしたり、たっぷりかけて食感を楽しみたいときにも使えます。
【おすすめの一品】
- ナムル
- スープ・味噌汁
香りと見た目を楽しむなら黒ごま
コクよりも香りや見た目を重視するなら、黒ごまがおすすめです。
黒ごまは品のある香りが特徴的ですが、同時にほかの食材の味を邪魔しない良さがあります。
砂糖と合わせてごまあんにしたり、マヨネーズや味噌と合わせてディップソースにしたりするなど、味を引き立てながらごまの香りを取り入れたいときに選んでみてください。
また色が映えるので、淡い色の料理にアクセントとしても向いています。
【おすすめの一品】
- 大学芋
- ごま和え
- パン・クッキー
どんな食材にも合う金ごまは存在感ある名脇役
どんな料理にも合わせやすい万能選手の金ごまは、ほかの食材を主役にしたいときにおすすめです。
金ごまは、香ばしさやコクが強く、さまざまな食材とマッチします。
奥深い香りと艶やかな金色がごまの存在感をしっかり発揮しているので、メインの食材にかき消されることはありません。
【おすすめの一品】
- きんぴら
- ごまドレッシング
私たちが何気なく使っているごまは、よく味わって食べてみると、風味や食感にそれぞれ特徴があります。
自分の好みや気分に合わせて、使いたいごまを選んでみてください。
さらにいりごまだけでなく、すりごまやペースト状のねりごまにすると、また違った味わいや使い方ができるので、いつもの料理に取り入れながら違いを楽しんでくださいね。
参考文献
文部科学省 日本食品標準成分表2020年版(八訂)種実類/ごま/いり
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