ごまは離乳食にも最適!離乳食で作りたいごまレシピを紹介
2022/06/25
離乳食が進んでくると、様々な食材を子どもに食べてもらいたいですよね。
特にまだ子どもの月齢が小さいうちは1回で食べられる量も少なく、効率的な栄養摂取について考える親御さんも多いかと思います。
そこでご紹介したいのが「ごま」。ごまは栄養が豊富に含まれており、手軽に食べられる便利さから離乳食にぴったりの食材なんです!
以下に、ごまの栄養や離乳食でごまを使う際の注意点、そして離乳食で作りたいおすすめのごまレシピをご紹介します。
ごまと離乳食の関係
離乳食でも活躍するごまは、栄養が豊富で使いやすいのが魅力。ただし、アレルギーの注意も必要です。
ごまには子どもに摂取させたい栄養が豊富にある
ごまには脂質、タンパク質、ビタミン、鉄、カルシウム、その他ミネラルなどの栄養素が含まれています。
脂質やタンパク質は体をつくるもとになり、ビタミンなどは体の調子を整える働きがあります。
その他に、ごまにはセサミンという特有の機能性成分もあり、これは細胞を活性酸素からまもってくれます。
このように、たくさんの栄養を含むごまは古くから健康に良い食べ物として注目されてきました。
成長発達が盛んな子どもには、離乳食からごまを摂取してもらいたいですね。
ごまは香りが良く使いやすいため離乳食向きの食材
ごまは栄養だけでなく香りが良いのも特徴です。
離乳食期は醤油などの塩分のある調味料はできるだけ控えたいですが、香りのあるごまなら塩分を気にせず味に変化をつけられます。
なかなか食べてくれない離乳食期でも、ごまの風味を加えることで子どもの食欲がアップするかもしれませんね。
また、ごまは使いたいときにすぐ使えるのもとっても便利。
袋から出してそのまま食べられるので、子どもの食事の様子に合わせてごまを加えることもできます。
もう少し彩りが欲しい、もう一品食材を追加したい、というときにサッと使えるごまは、離乳食期の子どもがいるご家庭ではぜひとも常備しておきたい食材です。
ごまは離乳食後期から食べられる
離乳食でごまが使える時期は、様々な食べ物に慣れてくる離乳食後期(生後9ヵ月)からです。
ごまには「いりごま」や「すりごま」など様々なタイプのものがありますが、離乳食では「すりごま」がおすすめ。
硬い皮のない「すりごま」は小さな子どもでも食べやすく、また「すりごま」は「いりごま」に比べて栄養の吸収率が高まります。
ただし、ごまは乾燥している細かい食べ物なので、子どもがむせないようにお粥など他の食べ物に混ぜて食べさせましょう。ペースト状になった「練りごま」も離乳食には使いやすいですよ。
初めてのときはごまアレルギーに注意
栄養全体の20%をタンパク質が占めているごまは、摂取によりアレルギーが生じる可能性もあります。
ごまアレルギーでは、他の食物アレルギーと同じように蕁麻疹や腹痛、喉の違和感などの症状が出現し、重度になると呼吸困難などの症状もみられます。
そのため、2013年にごまは「アレルギー表示推奨品目」に加わりました。(特定原材料に準ずる21品目の中に含まれます。)
ここでいうごまは、白ごま、黒ごま、金ごまといった種類別のごまだけでなく、いりごま、すりごま、練りごま、ごま油などのごま製品も対象です。
これらの食材を初めてあげるときはごく少量から始め、食べたあとの子どもの様子に変化がないか注意しましょう。
離乳食で作りたいごまレシピ
栄養が豊富で手軽に使えるごまを使った、離乳食向けのレシピをご紹介します。
さつまいものごまおやき
<材料>(3~4食分)
- さつまいも 90g
- 水 15g
- 牛乳 10g
- 白すりごま 3g
- サラダ油 少量
<作り方>
- 耐熱容器にさつまいもと水15gを入れてラップをし、電子レンジで約5分加熱する。
- 1をフォークなどでなめらかになるまでつぶす。
- 牛乳、すりごまを少しずつ加えて混ぜる。
- 生地がまとまったら食べやすい大きさに丸める。
- フライパンに少量のサラダ油をひき、弱火で焼く。返しながら両面に焼き色がつけば完成。
<ポイント>
手づかみ食べの時期(離乳食後期)にぴったりのごまを使ったおやきです。
さつまいも以外にも、かぼちゃやじゃがいもでも美味しく頂けますよ。一度にたくさん作って冷凍保存をしておけば、離乳食の準備も楽になりますね。
ツナと小松菜のごま雑炊
<材料>(1食分)
- 全粥 80g
- ツナ 5g
- 小松菜 5g
- だし汁 30g
- 金すりごま 少量
<作り方>
- ツナはお湯をかけて塩抜きをする。
- 小松菜は茹でてみじん切りにする。
- だし汁を作る。(離乳食用の顆粒だしを使うと便利)
- お椀に上記の材料を全て入れ、混ぜ合わせる。最後にすりごまを乗せて完成。
<ポイント>
お粥の炭水化物とツナのタンパク質、小松菜の鉄やビタミンなど、複数の栄養素を同時に摂取できる雑炊です。
最後にすりごまを加えることで、更に栄養価がアップ。すりごまはお粥によく混ぜて頂きましょう。
小松菜だけでなく他の野菜で作ることもできますよ。
豆腐と野菜のごまサラダ
<材料>(1食分)
- 絹ごし豆腐 20g
- 人参 5g
- ブロッコリー 5g
- コーン 5g
- 金すりごま 少量
- 砂糖 2g
- 醤油 2g
<作り方>
- 人参とブロッコリーは茹でて食べやすい大きさに切る。
- 砂糖と醤油を混ぜ合わせる。(お好みで水を足してください)
- 絹ごし豆腐を食べやすい大きさに切る。
- お皿に豆腐と野菜を入れ、2の調味料をかける。最後にすりごまを散らして完成。
<ポイント>
色々な野菜を加えると彩りが良くなります。すりごまは砂糖や醤油と一緒に混ぜても良いでしょう。小さく切った豆腐や野菜は手づかみ食べがしやすく、子どもの食べる楽しみがアップするかもしれませんね。
黒ごま豆乳プリン
<材料>(4食分)
- 粉寒天 1g
- 豆乳 170g
- 黒すりごま 1g
<作り方>
- 鍋に豆乳と粉寒天を入れて軽く混ぜる。
- 火をつけ、1を沸騰させる。
- 吹きこぼれないよう火加減を調整しながら、2分ほど沸騰状態を保つ。(ここでは混ぜない)
- 火を止め、茶こしなどで濾しながら3を容器に入れる。
- 4にごまを入れて軽く混ぜる。
- 粗熱がとれたら冷蔵庫に入れる。2〜3時間程度冷やし固めれば完成。
<ポイント>
寒天と豆乳を混ぜるだけの簡単プリンです。豆乳の甘みとごまの香りがほどよく合い、間食にもおすすめ。
茶こしを使って溶け残った寒天を取り除くことで、口当たりがなめらかになります。ただし、つるつるしているので子どもにあげる際は小さく切り分けましょう。
香りが異なる黒ごまと白ごまを使って食べ比べをしてみるのも良いですね。
サクサクごまクッキー
<材料>(鉄板2枚分)
- 薄力粉 50g
- 片栗粉 25g
- サラダ油 20g
- 黒すりごま 5g
- 砂糖 15g
- 牛乳 15g
<作り方>
- ボウルにサラダ油と砂糖を入れ、よく混ぜる。
- 1に片栗粉と薄力粉を加え、手でこねる。
- 2の生地がまとまったらクッキングシートの上に乗せ、綿棒で伸ばし食べやすい大きさに切る。
- 180℃のオーブンで10分焼く。(焼き加減はお好みで調節してください)
- お皿に盛って完成。
<ポイント>
卵やバターを使わず、シンプルな材料で簡単に作れるごまクッキーです。子どもに栄養のある手作りおやつを作りたいときにいかがでしょうか。
ごまの香りが引き立つサクサクしたクッキーは、大人も子どももつい手が伸びちゃう美味しさです。
ごまを使って離乳食を楽しい時間にしよう
忙しい毎日の中で離乳食レシピを考えたり調理をするのは大変ですが、ごまなら手間をかけずとも栄養をたっぷり取ることができます。
また、種類が豊富なごまは見た目も楽しく、豊かな香りは子どもの食欲を刺激してくれることでしょう。
食べムラで悩む離乳食の時期でも、ごまを使えば離乳食レシピの幅も広がります。サッと使えていつものメニューに簡単に変化を出せるごまは、離乳食期の子どもがいるご家庭の強い味方ですね。
そして、ごまは離乳食だけでなく大人の料理でも使える食材です。同じ食卓で親もごま料理を頂けば、子どもは親と同じものを食べられる喜びを抱くかもしれません。親子でごまを使って食事の時間を楽しみましょう。
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