【家庭で作れる郷土料理】ごまを使った簡単レシピ
2024/07/24
「郷土料理」とは、地域独特の自然風土・食材・食習慣・歴史文化などを背景に、人々の創意工夫により必然的に生まれた料理です。「ごま」もまた、日本全国の郷土料理で古くから使われてきた食材であり、その独特な風味と食感が料理の味わいを豊かにするという役割を果たしてきました。
郷土料理 簡単レシピ
郷土料理には、家庭で簡単にできて馴染のあるレシピも多く、ごま味噌和えや白和えも、そのひとつ。それぞれの地域の食材や文化を反映して、今では代表的な副菜メニューとなっています。
愛知県の郷土料理「十六ささげのごま味噌和え」
十六ささげは愛知県の伝統野菜で、さやに16個の豆が入っていることから、その名が付けられました。さやいんげんよりも火が通りやすく、食感も柔らかく、淡白でさっぱりとした味わいです。
地元の食材に親しんでもらい、地域の食文化を伝えるために、地元の小学校や中学校の給食のメニューにも取り入れられています。
【材料(3〜4人分)】
- 十六ささげ 150g
- 〈A〉赤味噌 大さじ 1
- 〈A〉砂糖 大さじ1
- 〈A〉みりん 大さじ1/2
- 〈A〉酢 大さじ1
- 〈A〉すりごま白 大さじ2
【作り方】
- 十六ささげは塩を加えた熱湯で茹でて、食べやすい長さに切ります。
- ボウルに〈A〉の調味料を合わせ、1に混ぜ合わせます。
★ポイント
十六ささげは火が通りやすいので、ゆですぎないように気をつけてください。
佐賀県の郷土料理「およごし」
「およごし」は、“和え物”を意味し、いわゆる野菜の白和えのことを指します。季節の野菜を使った和え物で、佐賀県のおふくろの味や日常食として親しまれてきました。
豆腐を使うのが一般的ですが、サトイモを代用することもあります。現在では各家庭によって使う野菜や味付けが変わるなど、独自のレシピが伝わっています。
【材料(3〜4人分)】
- ほうれん草 1束
- かつおだし 100ml
- 木綿豆腐 1丁
- 砂糖 大さじ1
- 白味噌 大さじ1
- すりごま白 大さじ2
【作り方】
- ほうれん草をお好みの柔らかさに茹でて、かつおだし汁に1分ほどつけます。
- ほうれん草の水気を絞り、ひと口大に切ります。
- 木綿豆腐はキッチンペーパーで包み、30分ほど重しをして水気を切ります。
- 木綿豆腐にすりごま白、砂糖、白味噌を加えてよく混ぜます。
- 1と4を和えます。
★ポイント
お好みで、ねりごま白大さじ1を追加すると、さらに美味しくなります。
野菜の水気をしっかりと切り、充分冷ましておくのがコツです。
泡だて器を使うと、よく混ざります。
愛媛県(他、日本各地)の郷土料理「冷や汁」
「冷や汁」は、主に暑い地方で発展した郷土料理です。夏の暑い時期でもかんたんにおいしく食べられることから、農家の人たちが栄養をとるためによく食べていました。冷や汁は、日本各地さまざまな場所で独自に発展してきた郷土料理であり、主な使用食材も地域によって変わります。
愛媛県宇和島地方の「冷や汁」は、あじなどの魚をすりつぶし、味噌とだし汁を加え、さらにねりごま・薬味を足して仕上げます。
材料・作り方は真誠のおすすめレシピへ
簡単黒ごま冷や汁
郷土料理の人気
2023年の訪日外国人消費動向調査によると、訪日前の期待で最も多かったのは「日本食を食べること」で、84.1%※1が該当しました。このことから、日本食が世界中から注目されていることがわかります。
また、現在のインバウンド観光は以前とは異なり、観光名所だけでなく日本の文化や地域の魅力をより深く理解しようとする傾向にあります。外国人観光客が、SNSなどを通して自分で調べ、観光名所以外の地方に訪れるようになりました。その流れで郷土料理にも大きな関心が集まっています。
これを受けて、「郷土料理」と「日本文化」を活用しインバウンド誘致を狙う「ガストロノミーツーリズム」が注目を集めています。ガストロノミーツーリズムとは、その土地の気候風土が生んだ食材、習慣、伝統、歴史などによって育まれた食を楽しみ、その地域の食文化に触れることを目的とした観光形態です。
例えば、ごまは世界中で広く使われている食材ですが、同じごまでも、日本の郷土料理では使い方や味わいが大きく異なります。訪日外国人は、このような違いを体験することで、日本の食文化への理解を深めることができます。
※1. 出典:2023年 訪日外国人の消費動向(https://www.mlit.go.jp/kankocho/content/001734824.pdf)
【家庭で作れる郷土料理】ごまを使った簡単レシピ:まとめ
外国人観光客に人気の郷土料理ですが、日本食文化を次世代に伝えるために、私たちも郷土料理を日常に取り入れていきましょう。
郷土料理は地域特有のものですが、同じ料理でも家庭ごとに味付けや調理方法に違いがあることが一般的です。この記事では簡単なレシピを紹介しましたが、食材やごまの種類を変えてみるなど、自分なりにアレンジして郷土料理を楽しんでください。
出典:農林水産省「うちの郷土料理」(https://www.maff.go.jp/j/keikaku/syokubunka/k_ryouri/)を加工して作成
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