きな粉の効果・効能|健康で若々しくいたい人におすすめ
大豆を原料とするきな粉は、良質な植物性たんぱく質のほか、脂質、炭水化物、ビタミン、ミネラルなどの栄養素、さらに大豆サポニンや大豆イソフラボンといったポリフェノールを含んでいます。
たんぱく質は健康な体を維持するのに欠かせません。大豆サポニンには強い抗酸化作用があり、さまざまな健康効果が期待できます。女性ホルモン「エストロゲン」に似た働きを持つ大豆イソフラボンは、女性の美や健康の維持に役立つと言われる成分です。
この記事では、きな粉を食べることでどんな効果・効能を期待できるのか、どんな人におすすめなのかをわかりやすく紹介します。
きな粉に期待される効果・効能
きな粉を食べることで期待できる効果・効能は以下のようなものです。
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- 骨や筋肉、皮膚、髪などを健康に保つ
- 血管や細胞の老化防止
- 血中コレステロールを低下させる
- 中性脂肪の蓄積を抑えて肥満を予防
- 動脈硬化など生活習慣病の予防
- 肝臓の機能をサポート
- 更年期のゆらぎを軽減させる
- 骨粗しょう症の予防
- 腸内環境を整える
特に注目すべき栄養素とその働きについて見ていきましょう。
健康な体を維持するのに欠かせない「たんぱく質」
大豆のたんぱく質は体内で合成することのできない必須アミノ酸を多く含み、植物性たんぱく質の中でも良質なたんぱく質といわれています。そんな大豆から作られるきな粉も、同様にたんぱく質が豊富な食品です。
筋肉、肌、骨、爪、髪の毛、臓器、血液など、私たちの体の約20%はたんぱく質で構成されています。健やかな体を維持するためにはたんぱく質の摂取が欠かせません。
たんぱく質をきちんと摂ることで、骨を丈夫に保つ、筋肉の減少を防ぐ、疲れにくくなる、髪や爪を健やかに保てるといったメリットがあります。成長期の体作りにはもちろん、若々しさや美しさを望む人、健康寿命を延ばしたい人にも大切な栄養素です。
強い抗酸化作用で老化を防ぐ「大豆サポニン」
大豆サポニンは、大豆に含まれるポリフェノールの一種です。強い抗酸化作用(体内の活性酸素を取り除く作用)があり、悪玉(LDL)コレステロールが酸化されるのを抑え、動脈硬化の予防に効果が期待できます。
腸で吸収したブドウ糖が中性脂肪の元である脂肪酸に合成されるのを抑制し、中性脂肪の蓄積を抑えることによって肥満を防止する効果や、肝臓の機能をサポートする効果もあると言われています。
更年期のゆらぎをゆるやかにする「大豆イソフラボン」
大豆イソフラボンも、大豆サポニンと同じく、大豆に含まれるポリフェノールの一種です。化学構造が女性ホルモンのエストロゲン(卵胞ホルモン)に似ており、コラーゲンを増やして若々しくハリのある肌を保ったり、新陳代謝を高めて肌の生まれ変わりを促進したりと、女性の美や健康をサポートします。
エストロゲンは更年期を迎える頃から徐々に減り始め、閉経後はほぼ分泌されなくなってしまいます。エストロゲンに似た構造の大豆イソフラボンを摂取することで、更年期のゆらぎをゆるやかにする効果が期待できるため、40代以降の女性に特におすすめの成分です。
また、閉経後の女性は骨密度が低下しやすいですが、大豆イソフラボンはカルシウム溶出を抑制し、骨の健康をサポートしてくれるので、骨粗しょう症の予防にも役立ちます。
特定保健用食品による大豆イソフラボンの過剰摂取は注意が必要とされますが、大豆や大豆製品を日常的な食生活で食べる分には問題ありません。
腸内環境を整える「大豆オリゴ糖」「食物繊維」
大豆に含まれる大豆オリゴ糖(難消化オリゴ糖のラフィノース、スタキオース)には、大腸の中で善玉菌であるビフィズス菌のえさになってビフィズス菌を増やし、腸内環境を整える働きがあります。
また、大豆に含まれる不溶性食物繊維は腸内で水分を吸収して便のかさを増し、排便を促してくれるため、便秘がちな人に特におすすめです。大腸の中の発がん性物質の濃度を薄め、体外へすばやく排出することで腸内での滞留時間を短くできるので、大腸がんになるリスクを低下できると言われています。
これらの成分が含まれるきな粉は健康の維持・増進に役立つ効果が期待できる食品です。
健康が気になる40代以降の人に特におすすめ
栄養豊富なきなこは誰が食べても良い食品ですが、高い抗酸化作用があり、更年期のゆらぎをゆるやかにする働きが期待できることから、抗酸化力が急激に低下しホルモンバランスが乱れやすくなる40代以降の人に特におすすめです。
日本人の高血圧、糖尿病などの生活習慣病の指摘・疑いがある者の割合は、年齢とともに増加傾向にあります。きな粉は、血管や細胞の老化防止、血中コレステロールを低下させる、動脈硬化など生活習慣病を予防するといった効果・効能が期待できることから、中高年以降は特に意識して摂りたいといえます。
ただし、きな粉はあくまでも予防のために食べるものです。きな粉を食べたからと言って、患っている病気や症状が治るわけではありません。未病(病気とはいえないが健康とも言えない状態)の段階から、飲み物に混ぜたり、料理やお菓子作りに使ったりと、毎日きな粉を食べる習慣を身につけると良いでしょう。
参考文献
文部科学省 日本食品標準成分表2020年版(八訂)
農林水産省 食材を知ろう 大豆編
公益財団法人日本豆類協会 豆の主な機能性成分
厚生労働省 日本人の食事摂取基準(2015年版)
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