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食育とは?|保育園での体験がつくる子どもたちの健やかな未来

近年、子どもたちの食生活は大きく変化しています。好き嫌いが多い、朝食を食べない、甘いものばかり好む…そんな悩みを抱えているご家庭も多いのではないでしょうか。こうした食生活の乱れは、将来の健康に大きな影響を与えます。

そこで注目されているのが「食育」です。特に幼児期は、一生の食習慣が形成される大切な時期。この時期に、食の楽しさを知り、正しい食習慣を身につけることが、子どもたちの健やかな成長を支えます。

この記事では、食育とは何か?また、保育園の食育への取り組みについて紹介します。

食育とは

食育とは

食育とは、生きる上での基本であり、知育、徳育、体育の基礎となる教育です。さまざまな経験を通じて「食」に関する知識と選択する力をつけ、健全な食生活を実践する人間に育てることを目的とします。

幼児期から食育をはじめるべき理由

近年、食育が注目される背景には、食に関連した様々な課題があります。
例えば、栄養の偏り、不規則な食事などによる肥満や、それらが原因と考えられる生活習慣病の増加が挙げられます。また、若い女性を中心にみられる過度のダイエットや、高齢者の低栄養傾向などの問題も指摘されています。

幼児期からの食育により、正しい食習慣の基礎を形成できれば、このような問題を避けることができます。心と身体の健康を維持し、生き生きと暮らすために、幼児・子供時代からの食育を通じて、生涯にわたって「食べる力」=「生きる力」を育むことが重要となっているのです。

保育園での食育とは

保育園は子どもが1日の生活時間の大半を過ごすため、食事は重要な意味を持ちます。 保育士や他の子どもとの関わりを通して、豊かな食の体験を積み重ねています。

遊ぶことを通して

子どもは思い切り遊ぶことでお腹がすきます。お腹が空くリズムを体感することができます。

人とのかかわり

誰かと一緒に食べたり食事の話題を共有することが、人とのかかわりを広げ、愛情や信頼感を育むことができます。

自然とのかかわり

自分たちで栽培し、時にはそれを食べることで、自然の恵みや命の大切さに気づきます。

料理づくりへのかかわり

食材に触れたり、調理に関わったりすることは、自立した食生活を送るために不可欠です。自分で料理を作り、準備する体験を通じて「食を営む力」の基礎を培います。

食文化との出会いを通して

子どもたちは、さまざまな食文化に触れることで、食生活に必要な基本的な習慣や態度を身につけます。

食べることを通して

おいしく楽しく食べることは「生きる力」の基礎を培います。食に関する興味や関心を引き出すことを大切にします。

保育園の食育

保育園の食育への取り組み例

《自然とのかかわり》野菜の栽培

野菜を育てる体験は、食の大切さを実感させる良い機会です。野菜がどのように育つか、成長過程を見守りながら学ぶことで、食べ物への興味が高まります。特に、自分が育てたものを食べる体験は、食への愛着を深める効果が期待できます。

園庭での栽培が難しい場合は、プランターを使う方法があります。小さなスペースでも栽培可能で、園庭やベランダなどに設置できます。
ミニトマト、きゅうり、小松菜、レタス、ラディッシュなどは、プランター栽培に向いており、初心者でも簡単に育てられる野菜です。特にミニトマトやきゅうりなどは、実が大きくなる様子を観察できます。
これらの比較的成長が早い野菜は、すぐに収穫の喜びを味わえるため、子どもが興味を持ちやすいでしょう。

室内で栽培する方法もあります。豆苗は成長が早く、一度収穫しても再び育てられるため、成長過程を何度も楽しめます。その他、バジル、ミント、パセリなどのハーブも育てやすく、室内の栽培に適しています。

春や夏には野菜を、秋や冬には室内でハーブや豆苗などの栽培を取り入れることで、年間を通じて食育活動が行えます。子どもたちは、自分で育てた野菜を食べることで、野菜に対する興味が増し、食事の楽しみや意欲が高まります。

保育園の食育 野菜の栽培

《料理づくりへのかかわり》料理体験

子どもたちが料理に参加することは、食に対する興味を持つための効果的な方法です。自分が参加した料理を食べることで、食材への理解が深まり、食べることへの喜びや感謝の気持ちが育まれます。

例えばすり鉢でごまをすり、料理にかけて食べるという簡単な体験だけでも、子供は新鮮に感じるでしょう。料理プロセスの一部に関わることで「自分が作った!」という自信が生まれます。

株式会社真誠は、子どもが楽しみながら食のプロセスに関わる体験活動として、すり鉢でごまをする食育体験「ごますり体験授業」を提唱しています。この体験では火や刃物を使わず、安全に料理に参加できるため、子どもの食への興味を育てる「食育」に最適です。

ゴリゴリという手ごたえ(触覚)と、すり鉢でする音(聴覚)、ごまをすった瞬間にはじける香ばしいにおい(嗅覚)、すりたてのごまのおいしさ(味覚)、いりごまからすりごまへと形が変わるようす(視覚)…。子どもの五感を刺激し、とても楽しい体験となります。

また、一生懸命すったごまをかけることで、いつものおひたしが自分の作った料理になります。この体験は子どもに影響を与え、「食べなかった野菜も食べるようになった」「すり鉢を使って調理のお手伝いをしてくれる」という、保護者の声も届いています。

詳しくは ごますり体験をしてみませんか? へ

保育園の食育ごますり体験

その他、食べ物や料理に関連する絵本を読むことや、食に関する遊びを通じて、子どもたちが自然に食に親しむ環境を作ることも、効果的な食育です。遊びの中で食材や料理について学ぶことで、興味を持ちやすくなります。

また、保育園と家庭の食育が連携することで、子どもはより深く食に興味を持ち、健全な食習慣が根付いていきます。家庭でも積極的に食に関する話題を取り入れ、保育園での取り組みを理解することで、子どもは食に対する興味を持ち続けることができます。

食育とは?|保育園での体験がつくる子どもたちの健やかな未来:まとめ

食育は、子どもたちの健やかな成長を支える大切な教育のひとつです。保育園での取り組みはもちろん、ご家庭でも、食事の時間を大切にし、五感を使って食事を楽しむ機会をたくさん作ってあげてください。一緒に料理を作るのが難しくても、「ごますり」なら簡単に家庭で実践することができます。
食育活動を通じて、子どもたちは食べることの楽しさや大切さを実感し、自然と健康的な食習慣を身につけることができるでしょう。

出典
政府広報オンライン:「食べる力」=「生きる力」を育む 食育 実践の環(わ)を広げよう(https://www.gov-online.go.jp/useful/article/201605/3.html)
厚生労働省:楽しく食べる子どもに~保育所における食育に関する指針~ (https://www.mhlw.go.jp/shingi/2007/06/dl/s0604-2k.pdf)
農林水産省:「食育」とは(https://www.maff.go.jp/j/syokuiku/network/about/index.html)
を加工して作成

この記事を書いた人

真誠 編集部

真誠 編集部

はじめまして!真誠のブログ編集部です! ごまにまつわるノウハウやオススメの活用法、レシピなどを記事にして紹介していきますので、ぜひ参考にしてみてください!

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