ごまのオープンいなり寿司|お正月にぴったりの豪華&簡単レシピ
2024/12/25
お正月三が日の楽しみのひとつ、おせち料理。でも三日目になると、少し味に飽きてきませんか?そんな時にぴったりなのが「ごまのオープンいなり寿司」。
オープンいなり寿司とは、いなり寿司の口を内側に折り込んで、中身を見せるように包み、上に具材をトッピングするスタイルのお寿司です。見た目も華やかで、お正月らしい一品になります。
様々な具材に合うように、普通のいなり寿司よりも薄めの味付けにするのがコツ。また、すし飯にごまを加えると、より豊かな味わいを楽しめます。ごまの風味は、油揚げの甘辛い味付けとさっぱりとした酢飯のバランスを絶妙に引き立ててくれます。
ごまのオープンいなり寿司レシピ
【材料(4人分)】
- ご飯 2合
- いりごま白 大さじ3
- 油揚げ(長方形) 8枚
合わせ酢
- 酢 大さじ3
- 砂糖 大さじ2
- 塩 小さじ1/2
調味液
- 出し汁 200cc
- 醤油 大さじ1
- 砂糖 大さじ1
- みりん 大さじ1
- 塩 少々
具材
お好みで、えび、いくら、錦糸卵、きゅうり、まぐろ、アボカドなど
【作り方】
- 油揚げは半分に切り、中を開いて袋状にします。3分〜5分ほど茹でて油抜きをしたら、ざるにとり流水で粗熱をとり、2枚ずつ両手ではさんで水気を絞ります。
- 底の広い鍋に調味液を入れ1~2分煮立てます。弱火にして、1を形が崩れないように並べて入れます。
- 2の鍋に落としぶたをして弱めの中火で煮ます。煮汁が少し残るくらいになったら火を止め、そのまま冷まします。
- 温かいご飯にあわせ酢を回し入れ、切るように混ぜ合わせてすし飯を作ります。冷めたら、いりごまを混ぜてください。
- 3の汁気を両手ではさんで絞ったら、縁を内側に折り込み、4を詰め、口を開けた形に整えます。
- お好みの具材を適当な大きさに切ったら、5にトッピングします。
【ポイント】
- 油揚げが開けづらい場合は、菜箸で軽く押しながら全体にころころと転がすと、開けやすくなります。
- 鍋に油揚げを入れる時は、輪を描くように中央をあけて並べ入れると、形が崩れにくくなります。
- 市販の味付いなり揚げを使えば、きれいな形に仕上がります。味付けが濃い場合は、軽く洗って味を薄めるとよいでしょう。
トッピングのアイデア
アイデア.1
ごまのオープンいなり寿司に、お刺身をトッピングすれば、にぎり寿司とは違う新感覚の味が楽しめます。
アイデア.2
黒豆や紅白なます、数の子、昆布巻き、伊達巻きなど、おせちの具材をいなり寿司の上にのせて、少しずつ味のバリエーションを楽しみながら食べるのもおすすめ。ごまいなりとおせちの味が絶妙に調和します。
アイデア.3
手巻き寿司のように自分で好きな具材をトッピングすれば、子どもたちも楽しくおせち料理を味わえます。
ごまのオープンいなり寿司は、おせち料理に飽きてしまった三日目にぴったりな一品。家族みんなで楽しめるオープンいなり寿司で、残ったおせちを美味しくリメイクしましょう。
おせち料理のトレンドと伝統
現代では、おせち料理のスタイルも変化し、専門店やデパート、オンラインショップで購入できるものまでさまざまです。おせち料理の種類も、和風にとどまらず、洋風や中華風のおせちも登場し、現代のトレンドを反映したバリエーションが増えています。
一方、伝統的なおせち料理も依然として人気があります。おせち料理には、1年の幸福と繁栄を願う深い意味があり、今でも大切に受け継がれています。
おせち料理の意味を知るため、歴史を紐解いてみましょう。
おせち料理の歴史
おせち料理の起源
おせち料理の起源は、実は正月だけではありませんでした。本来、おせち料理は五節句(人日、上巳の節句、端午の節句、七夕、重陽)の際に備える料理全般を指していました。
人日(じんじつ)1月7日
人日(七草の節句)は、七草粥を食べて、無病息災を祈る日です。日本では、この日を過ぎると新年が本格的に始まったとされます。
上巳の節句(じょうしのせっく)3月3日
ひな祭りとも呼ばれ、女の子の健やかな成長を祈る日です。ひな人形を飾り、甘酒やひなあられを楽しみます。
端午の節句(たんごのせっく)5月5日
男の子の成長を祝う日で、鯉のぼりや武者人形を飾り、柏餅やちまきを食べます。また、五月晴れの象徴として、こいのぼりを揚げる風習があります。
七夕(たなばた)7月7日
織姫と彦星の伝説に基づき、恋人たちの再会を祝う日です。笹の葉に願い事を書いた短冊を吊るし、七夕飾りを楽しみます。
重陽の節句(ちょうようのせっく) – 9月9日
菊の花を飾り、長寿を祈る日です。「重陽」は陽の数が重なることで、長寿や厄除けを願う意味が込められています。菊酒を飲む風習もあります。
これらの節句の中でも、特に重要視されていた正月の料理だけが、後に「おせち料理」と呼ばれるようになったのです。
おせち料理の意味
おせち料理の原型が形づくられたのは、江戸時代末期だと言われています。
この頃から、正月料理の定番として「黒豆、田作り、数の子」が欠かせない祝い肴3種として確立されました。正月のおせちは、1年の家内安全と無病息災を願うもので、語呂合わせで縁起を担ぐ材料が多くなっています。
代表的なおせち料理
きんとん:金団と書かれ、黄金色が金運上昇を意味します。
田作り:カタクチイワシが田畑の肥料として使われたことから、豊作を願います。
伊達巻:着物の模様に似ていることから、衣服に困らないことを願います。
数の子:一腹にたくさんの卵があることから、子孫繁栄を願います。
昆布巻き:「喜ぶ」と「昆布」の語呂合わせで、幸運を願います。
黒豆:まめまめしく(=真面目によく)働けることを願います。
紅白かまぼこ:半円形が「初日の出」を象徴し、希望や運気上昇を願います。赤と白の色は、それぞれが「魔除け」や「清浄」を意味します。
その他
里芋:土の中に小さな芋をたくさんつけることから、子孫繁栄を願います。
れんこん:穴が開いていることから、将来の見通しが良いことを願います。
えび:腰が曲がるまで長生きできるように、長寿を願います。
ブリ:出世魚であることから、出世を祈願します。
現代のおせち料理の役割
おせち料理は、日本の伝統的な正月料理として今でも多くの家庭で親しまれていますが、その意味は時代とともに少しずつ変化してきました。
家族の団らんを大切にする
おせち料理は、家族が集まって新年を祝う際の中心的な料理です。美しく盛り付けられた重箱を囲んで、家族や親しい人々との絆を深める大切な役割を果たしています。
料理する人への配慮
おせち料理には、料理を作る人(主に主婦)が正月三が日を休めるようにという意味が込められています。保存がきく料理が多いのは、このような理由からです。
昔は、スーパーマーケットが正月三が日お休みだったことも、この意味をより重要なものにしていました。家庭で食料品を調達できない期間があったため、おせち料理を準備することで、正月期間中の食事の心配をせずに過ごすことができたのです。
現代的なアレンジ
近年では、伝統的なおせち料理に加えて、様々なアレンジが見られるようになりました。
- 洋風や和洋折衷のおせち料理の登場
- 健康志向に合わせた低カロリーなおせち
- 個人の好みやアレルギーに対応したカスタマイズおせち
- ひとりおせち」など、家族構成の変化に対応したおせち
便利さの追求
インターネットの普及により、おせち料理のオンライン注文が増加しています。これにより、手作りの負担を減らしつつ、伝統的な正月料理を楽しむことができるようになりました。
ごまのオープンいなり寿司|お正月にぴったりの豪華&簡単レシピ:まとめ
おせち料理は、単なる正月の料理ではなく、日本の文化や歴史、そして人々の願いが詰まった特別な料理です。その歴史を知ることで、おせち料理をより深く味わい、日本の伝統文化を感じることができるでしょう。
今年のお正月は、おせち料理の一つ一つに込められた意味を噛みしめながら、新年を迎えてみてはいかがでしょうか。
出典
農林水産省:おせちは一年の幸を願う料理。おせちを知って作ってみよう
(https://www.maff.go.jp/j/keikaku/syokubunka/culture/wagohan/articles/2212/spe12_03.html)を加工して作成
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